40歳以上の転職で失敗するパターンは「焦り」「妥協」「判断ミス」の3点です

40代転職

いざ転職と動いてみたものの、一向に仕事が見つからないと誰だって不安になりますよね。不安になると正しい判断ができなくなって、「もう何でもいいから~」と思うようになり、そうなるとどんどん負のスパイラルに落ちて、あとは転落の一途をたどるのみです。今の日本の社会は、昔と違って一度転落するとなかなかそこから抜け出すのは難しい世の中なので、とくに40歳以上の高齢での転職では相当に注意しないといけません。

いったい今の社会はどういった仕組みになっているのか、昔と何が違うのか、まずはここを理解することが非常に大事なんですね。理解すれば変な方向に舵をとることもありませんし、自身がとるべき正しい行動も見えてきます。

実は筆者もなかなか仕事が決まらない時期があって、危うく転落の入口にまで落ちていた時期がありました。そういった時に転職エージェントさんに説得されて思いとどまったという経緯があるのですが、もしあの時焦って動いていたらと思うとぞっとします。

今これを読まれている方は、なかなか仕事が見つからないという方が多いと思いますが、そういった方はちょっとこのページに目を通してみてください。

高齢者の転職における今の社会構造では、ここぞという場面での判断ミスは、即命取りです。筆者の心の葛藤を参考に、または同感していただいて、みなさんは変な方向に行かないように気をつけてくださいね。中高年で転職活動をした人は筆者も当然、みんなそれなりに追い込まれていますから。今は苦しくても頑張って先を見据えて耐え忍んでください。辛いのは決して一人じゃないですよ!

仕事が決まらなくても焦らず我慢すること!

では、まずは今の日本社会の仕組みについて理解したうえで、高齢者の私たちがどう行動すべきかについて考えてみましょう。

日本は知っての通り「資本主義」の国家です。頑張った人は豊かになり、そうでない人はそれなりの人生というのがほとんどの人の認識だと思います。それはたしかに正解なのですが、今はそう単純ではなくなってきています。頑張った人がいつしか「資金を持っている人」に置き換わり、お金持ちはその資金を使ってさらにお金持ちに、そうでない人はそれなりにという図式になってしまっています。まぁこれこそが本当の資本主義なのでしょうが…。

以前はどこの企業も投資家よりも労働者優先主義で、「社員はみな家族です」「社員が豊かになってこそ企業も豊かになるのです」みたいな考え方が主流でしたので、お金がない人でも、たしかな労働力を提供することで、それなりに企業が対価を支払っていたのですが、今はほとんどの企業でそういった風潮はなくなり、利益分配はまず投資家が最優先となっています。

お金は一部のお金持ちにさらに集まり、逆に資金繰りができないほとんどの人にはお金が回ってこないのです。そうなると企業の労働者への利益分配は当然細々となります。だからどこの企業も非正規社員を増やして人件費を削減したり、頑張って働いても給料はほとんど上がらないといったことになるわけです。

中高年の方の多くは、かの有名な「バブル経済」または「その余韻」時代を経験している方が多いでしょうから(筆者もそうです)、努力すれば認めてもらえると思ってしまいがちでしょうが、それは20~30年前の話です。今は、労働者は努力すればとりあえず最低限の保証はしてもらえるという程度で、あとは経営者に気に入られるというくらいでしょうか。だからといってそれが待遇に直結しません。今は努力より資金力、労働者より投資家という図式を受け入れた上で動かなければなりません。

では、以上を踏まえて中高年者が一度落ちると這いあがれない「転職における負のスパイラル」とはいったいなんでしょう?

40歳以上という高齢での転職で一番大事なものは、これまでに培ってきた経験とスキルです。ていうかコレしかありません。

それは皆さんも分かっていて、当然初めは同業種で転職活動をおこなっていると思いますが、これがなかなか次の就職先が見つからないと、次第に精神的にも追い込まれて、「もう何でもいいから仕事しないとヤバい」となってくるのが普通の神経です。

でも、これが大きな落とし穴というか、これまでの経験とスキルを捨ててしまったら、もう後は転落の一途をたどるしかありません。中高年かつ未経験でも採用される職種はあります。しかし、だからといってその道で何のスキルもないのに、採用されたからといって安易に再就職するのは、その時はほっとするかもしれませんが、時間の経過とともに、必ず「やってしまったぁ~」と後悔することになります。

面接を受けては落ち、また落ち…が続くと、人は冷静な判断ができる精神状態ではなくなります。しかし、ここはぐっとこらえて耐え忍んでください。正直中高年者がこれまで培ってきたスキルを捨ててしまったら、あとにはもう何も残りません。

筆者もこのような状態に陥った時期がありまして、もう何でもいいから早く仕事しないとと、当時はすごく焦っていました。

しかし、そもそも40歳以上の人が再就職するまで、平均で1年ほどかかっているという統計も出ています。それだけ中高年の転職は、いくらスキルや経験が豊富でも難しいのです。

筆者もその時は転職エージェントさんに説得されたんですが、その時に言われたのが「この年齢で低所得者になったら、もうこの先は絶対にそこから抜け出せないし、一度スキルを捨てると、もう同じ道には戻ってこれない」というものでした。

それはもうお説教かと思うくらいかなり熱く語られましたよ。その時は筆者も相当に追い込まれていたので、まったく冷静に考えられなかったんですが、とりあえずその時に下した決断が、時給制で非正規のフリーターでも今は仕方なしと思って、とりあえずは同業種に関わりながら、これまでのスキルを継続しつつ、その後も転職活動を続けていくという方法でした。なので、当時は異業種で採用をもらっていたものもいくつかあったのですが全て辞退しました。

でも、今思うとそこに就職したところで、手取り15万で賞与もまともにあるのかも分からないようなところがほとんどでしたので、まったく生活は成り立たなかったでしょうね。転職前が年収500万だったので、生活費がまったく足りずに、働くだけ借金が膨れていくというとんでもなくおかしな方向にいっていたと思います。でも、面接に落ちまくっていると冷静に判断が出来ないようになって、幸せになるために会社を辞めて転職しようとしていたものが、いつしか「仕事をすること」が目標になってしまうのです。

まず、未経験でしかも高齢だと、再就職はできたとしても、ものすごく待遇が悪くなることがほとんどです。そしてその後もいくら頑張っても、大きく昇給することはほぼありません。「ワーキングプア」になっただけで、そうこうしているうちに、あっという間に定年退職です。

企業は前途したように、まずは投資家に利益を還元しますので、大企業でもない限り、お金はそんなに持っていません。その残ったお金から企業の利益と経費を捻出しないといけないため、人件費に多くをかけれないのです。

今は社会全体がそういった状況ですので、中高年がスキルと経験を捨てて、未経験から新しく始めることは、イコール「低所得者」に直結します。

転職に成功したという人も、ほとんどが金銭面だけでいうと現状維持、もしくはちょっとだけ良くなったという程度で、それ以外の労働環境や人間関係が大きく改善されたということのほうが大きいと思います。

金銭面では大成功とは言えなくても、それ以外が良くなっているのであれば、それはそれで成功と言えますが、収入が大幅に減ってしまっては、たとえそれ以外の労働環境などが良くなったとしても、生活が相当に困窮してきますので、プライベートの面でこれまでになかった新たな問題が出てきます。

転職に成功するためには、「収入」と「労働環境」のどちらも水準を超えなければいけなく、どちらか一方ではダメなのです。

これらの命運を大きく分けるものは、同業種で転職するか、異業種で転職するかの違いだけです。

40歳以上の中高年の方は、今の状況がどうであれ、絶対にこれまでの経験を捨てないように気をつけてくださいね。会社を辞めた後にすぐに追い込まれないためにも、1年から2年はフリーターをしながらでも生活水準を下げずに済む程度の貯蓄を事前にしておいてほしいのです。お金の心配さえなければ、当面は苦渋の決断を強いられることもありませんし、追い込まれて判断力が鈍ることもありません。

転職成功の秘訣は「これまでのスキルと経験を絶対に捨てない」「しばらく正規雇用されなくてもこまらない程度の貯蓄をしておく」「不採用が続いても1~プラス半年は耐え忍ぶ」ことです。

40歳を過ぎた求職者には世間はおそろしく冷たいです。くれぐれも早まった行動は慎むように気をつけるとともに、しっかりと事前に準備を整えてから会社を辞めるなり、転職活動を始めてくださいね。

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